モダンなオフィス空間を背景にした二人の女性の会話から始まるが、すぐに男性陣が登場して空気が一変する。警備員を連れた登場の仕方が権力者感を漂わせていて、電撃婚で見られるようなド派手な復讐劇の幕開けみたい。オレンジのジャケットを着た女性の驚いた顔が印象的で、甘い恋の始まりよりも先に波乱が訪れそう。
ベスト姿の男性の冷ややかな視線と、グレーのスーツの青年の自信に満ちた笑みの対比が見事。言葉少なでも感情が伝わってくる演技力で、電撃婚のような激しい展開を想像させてくれる。特に青年が手を組んでニヤリとする仕草は、悪役っぽくて魅力的。甘い恋の始まりよりも、権力闘争が見たい気分になる。
最後のシーンで青年が突きつけた書類が全てを変えた瞬間が痺れる。あの一枚の紙で立場が逆転する展開は、まさに電撃婚で見慣れたカタルシスそのもの。オレンジのジャケットの女性の動揺した表情が全てを物語っていて、甘い恋の始まりとは程遠い修羅場が待っている予感がする。
登場人物たちの服装がそれぞれの性格を表していて面白い。グレーのスーツの青年は軽妙洒脱、ベストの男性は堅実で厳格、オレンジの女性は情熱的。電撃婚のようなドラマでは衣装も重要な要素で、甘い恋の始まりを彩るような華やかさよりも、戦うための鎧のようなスーツ姿が印象的だった。
部屋に入った瞬間から張り詰めた空気が画面越しに伝わってくる。無言の圧力がすごくて、電撃婚のような派手な喧嘩よりも、この静かなる威圧感の方が怖いくらい。甘い恋の始まりを期待して見ていると裏切られるかもしれないが、このスリルが癖になる。