かつて天下一の剣客と呼ばれた段長風は、奸計にはまり一族を皆殺しにされる。ただ一人残った赤子の娘・霊ちゃんを抱え、山奥へと身を隠した。
十八年後。
彼は猟師として静かに暮らし、ただ一人の家族を守り続けていた。
しかし乱世は彼を許さない。不老不死の霊薬を作るため、権力者たちは少女を次々と攫っていく。やがて娘・霊ちゃんが陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負う。
その姿を見た瞬間、十八年間封じていた剣が目を覚ます。
土に埋めていた錆びた剣を掘り起こし、再び刃を握る段長風。
だが世間は彼を娘を傷つけた凶悪犯として断罪する。
すべての誹謗と包囲の中、娘は最期の言葉を残して息絶える。
その瞬間、抑えていたすべてが崩れ落ちる。
――錆びた剣は、今こそ血を求める。