直前まで寝室で窒息劇を演じていたのに、直後には屋外の朝堂での対峙に切り替わる、このテンポの速さに息継ぎができない。男性主人公が朝服に着替えた後のオーラ全開、先ほどの暴力的な様子とは鮮明な対比。青い服を着た男子が現れた時、明らかに情勢が変わろうとしているのがわかる。『明月綺譚』はシーン転換と雰囲気作り本当に心血を注いでおり、室内は曖昧で抑圧的、屋外は緊迫した緊張感あり、この視覚的衝撃力によりショートドラマにも映画の質感がある。
女性主人公の演技を褒めざるを得ない。首を絞められた時の無力感、倒された時の呆然、銀票を見た時の衝撃、最後に令牌を持った時の何か思案するような表情、すべての微表情が正確で的確。特に金を数える時の涙を含みつつ笑う表情、人物内心の葛藤を生きているように演じている。『明月綺譚』のキャ스팅本当に鋭い、セリフなしで感情を伝えるこの演技こそ、ショートドラマのあるべき水準で、見る人の心も一緒に締め付けられる。
この劇は絶対に恋愛だけではない。男性主人公が残した銀票の額が巨大、あの文字が刻まれた金色の令牌も、明らかに某种の信物や権力の象徴。女性主人公がこれらを持った時の表情変化、彼女が巨大な陰謀に巻き込まれたかもしれないことを暗示。『明月綺譚』のこの細かな伏線は非常に深く、一見は感情の絡み合い、実は権力闘争。この頭を使うストーリー設定、一秒たりとも早送りできない、鍵となる手がかりを逃す恐れがあり。
この劇の衣装と小道具本当にこだわりがある。男性主人公の暗紋の長袍は質感が高級、腰帯の玉扣も細部満点。女性主人公のピンク色の寝衣に精緻な髪型、狼狽時でも美しさを失わない。特にあの銀票の紋様と金色令牌の作り、安っぽい道具とは比べ物にならない。『明月綺譚』は視覚表現本当に力を注いでおり、この精緻な衣装・メイク・小道具により没入感が倍増、まるで本当にあの時代にタイムスリップしたよう。
男性主人公は心痛んでいるのに冷たく装い、女性主人公は恐れているのに尊厳を保とうとする。この互いに苦しめ合い又引き付け合う関係がたまらない。特に男性主人公が去る時の振り返る眼差し、未練と諦めに満ちている。『明月綺譚』はこの虐げられた深い恋を極致まで演じており、陳腐な誤解なく、現実の重圧のみ。この大人の愛情駆け引き、頭を使わない甘々劇より深みがあり、見る人もどかしくもあり夢中になる。