青年が女性を抱きしめ、周囲がそれを取り囲む最後の構図が希望を感じさせる。どんなに激しい対立があっても、最終的には誰かが救いに来るという安心感。星と薬草のカルテは、過激な展開の後に必ず温かさを残すバランス感覚が絶妙。この安堵感が次の話への期待につながる。
白いスーツの女性が酒瓶を割る瞬間、彼女の目が完全に狂人のそれになっていた。普段は上品な振りをしているのに、本性が出た時の豹変ぶりが恐ろしい。星と薬草のカルテの脚本は、こういう人間心理の闇をえぐるのが得意だ。彼女が縛られた女性を脅す様子は、見ていて背筋が凍るような悪寒が走った。
青年が苦しそうに胸を押さえる動作が何度も出てくるのが印象的。物理的な痛みなのか、それとも心の痛みなのか。星と薬草のカルテでは、こうした細かいボディランゲージでキャラクターの心情を表現している。彼が助けに来た時の必死な表情と、無力さに打ちひしがれる様子が胸に刺さる。
白いスーツの女性が、縛られた女性の首を絞めるシーンは本当にドキドキした。加減を知らない狂気的な力が伝わってくる。星と薬草のカルテというタイトルからは想像できないような激しい展開に驚かされる。周囲の人々が止めに入ろうとしても止まらないその執念が、このドラマのダークな魅力だと思う。
後半、サングラスの男たちやスーツ姿の集団が駆けつける展開が熱い。まるで映画のクライマックスのようなスケール感。星と薬草のカルテは、個人の感情劇だけでなく、周囲を巻き込んだ大騒動へと発展させる構成力が凄い。青年が女性を抱きかかえる瞬間の安堵感もたまらない。